死刑之病 死刑にいたる病

原作は2015年に「チェインドッグ」のタイトルで発売され、文庫化に合わせて「死刑にいたる病」に改題されたミステリー。物語は自分の抱负とは程遠い大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也のもとに1通の手紙が届くことから始まる。差出人は世間を震撼させた連続殺人事务の监犯・榛村だった。雅也の地元でパン屋を営んでいた榛村は、24件の殺人容疑で拘系され、そのうちの9件の事务で立件・起訴、死刑判決を受けた凶悪犯。手紙には「罪は認めるが、最後の事务は冤罪だ。监犯は他にいることを証明してほしい」と記されていた。雅也は榛村の願いを聞き入れ、事务を独自に調べ始める。